iOS開発の未来を予測!!

iOS開発の未来を予測!!

Clock Icon2014.12.04

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このエントリーは、iOS Advent Calendar 2014 の 4日目です。このブログにiOSのTips的な要素はありません。コードもありません。期待していた方ごめんなさい。4日目は、iOS開発の未来について予測してみたことを書きました。

勝手に未来予測

僕は、iOS開発に3年間ほど携わっています。開発者ではありませんが、この3年間のiOS開発をいくつもやってきた経験を踏まえ、勝手に今後のiOS開発を予測します。ポエムです。

増え続ける端末とOSバージョン

こちらのブログでも紹介させていただきましたが、2007年に発売されたiPhoneは、2014年になってiPhone 6になり、iOSは、8がリリースされました。これからも毎年、端末とOSは増え続けるでしょう。Appleは、これからもどんどん新しいものを出していきます。そして、これからも端末とOSの組み合わせは増えていきます。アプリ開発者一度手にしたユーザーを見放すわけには行きません。特定のレアな不具合のための組み合わせを手に入れるため、開発者は、特定の端末と特定のOSをユーザーの為だと思い必死に手に入れようとします。そして、その対応を行いユーザーの為だと満足します。果たしてこの行為は、本当にユーザーのためなのでしょうか?全てを網羅して開発を続けなければならないのでしょうか?我々はもう一度ユーザーの為とは何なのかを再考する時期に来ているのでしょう

拡大するアプリケーション領域

iOS 8になり、App Extentionの一つの機能である、ウィジェットのToday Extentionが利用できるようになりました、そして2015年春にはApple Watchが発売されます。今まではホーム画面にあったアプリアイコンを起動し、表示される部分がアプリケーションの領域でしたが、ウィジェット、Apple Watchとアプリケーションが対応できる領域が増えています。今後もこのアプリケーション領域は増えていくでしょう。ユーザーに様々な体験を与えてくれることでしょう。そして開発者は、その全てに対応していくことになります。アプリはいつでも、どこでも触れることを意識しておく必要があるでしょう。

iOSデバイスと連携する○○Kit

iOS 7ではCarPlay、iOS 8ではHomeKit、HealthKit、CloudKit、そして、AppleWatchと連携するWatchKitとiOSデバイス以外のデバイスや機器と連携が増えてきました。iOSがコントロールするのは、iPhoneだけではなくなりました。街と連携するTownKit、お金の連携をするMoneyKit、人と連携するHumanKit等など出てくるかもしれません。iOSを利用して世の中をコントロール出来る日も遠くない未来なのかもしれません。

過剰な効果測定

ログだ!ログをとれ!計測しろ!A/Bテストだ!もちろんアプリの効果測定は必要です。ただ、効果測定の為のデータ取得は、ユーザーが直接触れる機能ではありません。世の中ビッグデータが流行っていますが、ゴミデータはいくら集めてもゴミでしかありません。過剰な効果測定により本当に必要なデータ以外にも取得して分析の繰り返しを行い、数字しか見れなくなってしまうアプリ開発者が増えてしまうかもしれません。数字はアプリを継続的に成長させていくためには必要な要素の一つですが、アプリへの想いは絶対に忘れてはいけません

UX!UX!UX!

猫も杓子もUXな時代です。iOS Human Interface Guidelinesに沿ってアプリを作成すれば、iOSらしいUXのアプリを作ることができますが、UXを差別化したいアプリ開発者は、よりUXに対しこだわりを持とうとして、調査、分析に力を入れ始め、時間をかければかけるほどアプリへの要求が大きくなり、過剰に設定された一定のUXに達していないとリリース判断しないなんてこともあるでしょう。リーンスタートアップのように最小限の機能でリリースして試行錯誤を繰り返すという事が難しくなってきます。適切なUXと適切なリリース頻度このバランスが取れるところが良いアプリを出すでしょう。

新言語Swift

Optional TypeやType Inferenceが提供され、Objective-Cの開発者からするとモダンな言語が利用できるようになりました。コード量も減ります。SwiftでのOSSも増えてきています。Swiftは言語として素晴らしいものだと思います。しかしアプリ開発は、言語だけではできません。1983年に生まれたObjective-Cは、言語だけではSwiftより魅力が少ないかもしれません。しかし長年Objective-Cの開発者たちが培ってきたOSSやテストフレームワークなど沢山あります。Swiftから入った開発者も開発を進めていく上で必ずObjective-Cを理解する必要があります。Swiftの純度100%のアプリケーション開発は、当面先の未来なりそうです。全てがSwiftになるのが先か、iOSがなくなるのが先か。そのくらい時間のかかる作業になると思います。

結局どうなの?

妄想だけで書きましたが。結局、ここで言いたかったことは、iOSの海は、広くそして深くなってきています。iOS開発の未来は面白そうだけど大変だということです。毎年新しくなる端末やOS、連携するデバイス、ユーザーの体験を高めるための作業などなど、コードを書くだけではなく、様々な情報にアンテナを張って、その年のトレンドの開発を常にしていく必要があります。アプリに求められる要求も増えてきて、それを実践できるのは匠レベルの開発者たち。そして、その開発者の取り合いをする開発会社といった図式も想像できます。Appleの要求、クライアントの要求、ユーザーの要求が常に変わるiOS開発の世界ですが、広く深くなっていく海で溺れないように開発者は泳ぎ続ける必要があります。生き残れるのは覚悟ある開発者だけです。今後益々加熱するであろうiOS開発ですが、未来が楽しみですね。

以上、ポエムでした

 

 

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